昔は、『食べたあと、すぐに横になると牛になるよ!』と、横にならないように言われていたものです。でも、現在の考え方では、食後は横になった方がいいと言われています。食べたものは胃で消化され、栄養分が吸収されて肝臓に運ばれます。運ばれた栄養分を体で有効に使えるように肝臓が変換してくれます。食事の後の肝臓は、フルで働かなければいけません。肝臓の負担を軽くするためにも、食後は30分~1時間、横になるのが望ましいのです。ソファーでゆっくりするだけでもかまいませんので、できれば食休みをとるようにしましょう。
■椎茸(しいたけ)
椎茸はアレルギー疾患などに効果があります。アレルギー体質といわれているのは、胸線の異常の働きによるものですし、その他ぜんそくなどの各種のアレルギー性疾患、ウィルス性肝炎、肝硬変、ネフローゼ、糸球体肝炎、甲状腺炎、関節リウマチ、内分泌系の諸疾患、カンジタ症ヘルパスなども同様です。椎茸菌糸体の免疫賦活作用は、これらも症状に対して直接胸線に働きかけ、免疫力を高め、強い温存作用も持ち合わせています。この場合は、椎茸菌系体の抽出液を飲むだけで効果があります。「茸源」「茸源神経」などの名前で市販されています。
■小豆(あずき)
薬物で、薬物肝炎または発疹などが出た場合は、漢方療法では赤小豆湯が効くとされています。
■レバー
レバーが肝臓病の予防・治療薬として効果効果的なことはよく知られています。それはレバーに含まれてた成分そのものが、全部といっていいほど肝臓に効果的な働きをするからです。
■もやし
もやしに含まれているビタミンB群は、糖質やタンパク質などをエネルギーに変えることができるので、肝臓病の予防と治療に有効です。ビタミンB群が不足すると、肝臓の機能が低下して、エネルギーの合成の働きも鈍くなり、肝臓障害が起こります。ですから、もやしを食べると良いでしょう。
■クコ
クコの果実、葉、根にすべて含まれているベタインという成分は、肝臓に脂肪がたまるのを防ぎ、肝臓の調子を整える働きをします。ですから脂肪肝などの症状にはよく効きます。
■ローヤルゼリー
ローヤルゼリーには、健康な肝細胞を障害から守る働きがあるばかりでなく、障害をうけた肝細胞の機能を回復させる働きもあり、肝臓障害に効果があります。
■あさり
あさりは肝機能を正常に働かせる作用がありますし、胆汁の分泌も正常になるので軽度の胆石症、黄だんなどにも効果があります。
■朝鮮人参(ちょうせんにんじん)
朝鮮人参は肝臓で核酸やタンパク質を合成する作用を強め、肝臓の働きを活発にします。
■しじみ
しじみに多量に含まれる必須アミノ酸やビタミンB12も強肝の効果を助け、高める作用をもっているといわれます。したがって黄だんなどの肝臓障害を直し、酒の酔いを早く消し、タバコのニコチンなども排出するなどの効果があります。
■かぼちゃ
かぼちゃにはカロチンが豊富に含まれているので、強肝作用があり、ビタミンCが肝臓の解毒作用をスムーズにするので、保健食として活用するとよいでしょう。
■にんにく
にんにくには、体内の脂肪と糖質の消化、吸収を調節する働きがあります。また、アリシンが消化酵素の分泌を促し、さらに胆汁の分泌と排泄を促進するので、肝臓の働きを強めます。
■りんご
りんごに含まれているペクチンはガラクツ酸という酸という物質が、チェーンのようにいくつもつながっています。これが肝臓での脂肪をおさえる働きをしてくれます。
■ピーナッツ
ピーナッツのビタミンB2は解毒作用があり、肝臓を強化します。酒のつまみにピーナッツをとるのは、酒の中に含まれたアルコールを吸収、消化する肝臓の働きを助けるためにもいいことでしょう。
■セロリ
セロリの成分の一つメニチオンは、肝機能を助ける働きがあるので、セロリを常食すると肝機能が活発になり、同時に女性ホルモンの分泌が活発になりますから、肌の張りやつや、うるおいをもたらしてくれます。また、更年期障害に悩んでいる肩こりも、セロリを常食していると、症状の軽減がみられます。
■大豆(だいず)
大豆にはコリンという成分が含まれています。これは、アルコールによって作られた中性脂肪が肝臓に沈着しておこる脂肪肝の脂肪を取り除いてくれる作用があります。
■豆乳(とにゅう)
豆乳に含まれているダイズの物質にサポニン、コリンが含まれています。サボニンは、これまで溶血作用をもつ植物性要素として知られていましたが、逆に溶血を阻止するもの、血圧低下作用のあるものといろいろある事がわかってきました。また、コリンは、肝臓から余分な脂肪を取り除くリポトロビック・ファクター(抗脂肪肝因子)の一つで、ビタミンB群は属しています。ダイズに含まれるこれらの成分には豆乳にも受けつがれています。
■酵母(こうぼ)
フェニアラニンは糖分の代謝に関与するので、糖分をつくる機能や肝臓によい影響を与え、メチオニンはリン脂肪の合成を促進するので、肝臓にある余分な脂肪分をリンと合成させ正常に働くようにし、脂肪肝や肝硬変などの予防に役立ちます。
■ヨーグルト
ヨーグルトは、肝臓障害を防いでくれます。アミノ酸が悪い腸内細菌によって分解されてアンモニアが生じると、肝臓はこのアンモニアを解毒し、尿素が生まれますが、対外へ尿から排泄されると同時に、一部は腸に胆汁として戻り、再び悪い腸内細菌によって、またアンモニアとなって肝臓に戻るという悪循環が繰り返されます。この状態が強くなると肝臓障害が起こりますが、ヨーグルトは、こうした悪い細菌をおさえ、肝臓障害を防ぎます。
■卵
卵黄に含まれているレシチンはまた肝臓を保護し、脂肪肝という脂肪のたまる病気を予防する作用があります。
■梅
肝臓には胆汁をつくるほか、毒素、老廃物などを血液中から取り出し常に血液をきれいに保つという働きがあります。これは梅の作用と同じなので、梅を摂ると肝機能の保護になります。また、肝臓はアルコールを分解する働きもしています。流行性肝炎は、ウイルスや食中毒などの細菌が原因ですから、その予防のためにも普段から梅を摂ると良いでしょう。
■緑茶
緑茶に含まれたタンニンには、毒消をする作用があります。こうした働きが肝臓を解毒し、肝臓を痛める過酸化脂質を取り除き、肝臓障害を防ぎます。
■ピーナッツ
ピーナッツのビタミンEをとれば肝炎の予防や治療に効きます。
腎臓は身体の塩分などの濃度を一定に保つ、ろ過装置のような役割を持っています。食品中から、塩分の多い外食や、間食を摂り過ぎないようにして、なるべく腎臓への負担を軽減しましょう。そして、タンパク質の多量摂取は血液中の老廃物を増やします。ろ過するのは、腎臓ですから、かなりの負担がかかってしまいます。タンパク質を必要以上に摂らないように心がけましょう。
■マッシュルーム
キノコ類のエリタデニンはコレステロールを下げるだけでなく尿タンパクを減らし、腎臓病の病状を好転させます。
■とうもろこし
とうもろこしの毛を、2~3日、日干しにして、1日5~10gを200mlの水で半分の量になるまで煎じ、3回に分けて食後に飲みます。むくみが取れ、急性腎炎や脚気、膀胱炎、尿道結石などに効き目があります。
■はと麦(はとむぎ)
はと麦を常食していると、腎機能が高まるので、利尿を促し、むくみも取ります。
■梅(うめ)
腎臓病も肝臓病も同じように、血液中の老廃物を尿として排泄し、体液の酸度のバランスを保つ働きがあります。腎機能が正常に働かなくなると、毒素がたまってきます。そうなるとむくみ、口の渇き、だるさ、血圧の上昇などの症状が表れます。梅は「三毒を断つ」と言われて、解毒作用、代謝機能を正常にする効果があるので、このような症状にもよく効きます。梅肉エキスだと梅干しの30倍もの効果があると言われているので、速効を期待する人には適しています。
■小豆(あずき)
小豆に含まれているビタミンB1には、利尿作用があるので、腎臓病の予防、またそこからくるむくみに悩んでいる人には効果的と言えるでしょう。