血液循環を良くして、「さらさら血」にするためには、「食事内容」と「食事の仕方」も大切です。
動物性食品や脂、糖分のとりすぎは、血液をどろどろにします。なによりも偏食をなくし、バランスのとれた食事が大切です。「果物」や「緑黄色野菜」を多くとると、活性酵素を撃退できます。果物や野菜には、抗酸化物質であるルテインやビタミンCが多く含まれているからです。アントシアニンを、サプリメントから摂るのも良いでしょう。抗酸化物質をしっかりとれば、体の病気も眼病も防ぐことができます。しかし、いかに栄養価の良い食事であっても、食べすぎたのでは逆効果。血液をさらさらにするには「腹八分目」を心がけることが大切です。
小食にすれば、消化に向けるエネルギーや酵素を少なくできます。あまったエネルギーは、他の体の修復に向けることができるのです。また食べ過ぎると、処理が追い付かずに、腸内に「宿便」がたまることに。これが蓄積していくと、腐敗・発酵したガスが血液に再吸収され、全身をまわることになります。全身を有害物質や毒素が循環することになるのです。
腸内環境を良好にするためにも、腹八分目を心がけ、同時に、食物繊維が豊富に含まれている緑黄色野菜をしっかりとることが大切です。
■レタス
レタスにはビタミンKも含まれています。このビタミンは、出血性の病気や、すなわち出血性の潰瘍や、血尿、痔による血便などに効果があります。レタスは胃を強化する作用とともに胃を保護する働きもあるのです。
■みかん
みかんに含まれているビタミンEは抗酸化作用を持っており、体をアルカリ性に保つ働きをします。そのため血液の酸化を防ぎ、血管の老化を防ぎます。また、動物性の油に含まれる不飽和脂肪酸を取り除き、体が酸化するのを防ぎ、血管を強くします。
■ピーマン
ピーマンにはビタミンCが多く含まれています。ビタミンCが不足すると、手足の節々が痛んで動けなくなったり、歯ぐきから血が出たりしますが、体のあちらこちらから出血するのは、血管壁が弱くなって破れやすいからです。
■サルノコシカケ
瘀血(おけつ)というのは、血管の中で血液の流れがとどこおっている状態をしめします。また、血栓というのは、血液の中に何か異物がつまり、血液の流れを止めてしまうことです。瘀血(おけつ)は加工食品やインスタントラーメン食品の取り過ぎで血液の粘り気が高くなるとおこりやすくなります。これらにサルノコシカケは有効と言われています。また、上薬であるために高血圧の人には血圧を下げ、低血圧の人にはそれを上げるといった作用がありますので、その症状一つだけにしか効かない対症薬とは違う効果があります。
■柚子(ゆず)
柚子に含まれているビタミンCは壊血病を防ぎます。血管をつなぐコラーゲンはビタミンCを必要とするので、ビタミンCが不足すると出血しやすくなるからです。
■レモン
レモンの主成分であるビタミンCは、コラーゲンというタンパク質を作るとき必要なビタミンです。コラーゲンは血管の壁の細胞を細胞をつなぐ役目をします。壊血病は血管が壊れて起こる病気ですが、ビタミンCはそれを防いでくれます。
■トマト
トマトに含まれる酵素に浄血効果あり、血液の酸毒化を防ぎます。またビタミンB6は脂肪の代謝を促しますので、肝臓の負担が軽くなり解毒がスムーズに行われ、血液をきれいにし、循環器系を助けます。
■朝鮮人参(ちょうせんにんじん)
朝鮮人参には、大脳皮質を刺激して血液中のヘモグロビンの増加を助ける成分が含まれています。
■ほうれん草
ほうれん草は青菜類の中では栄養分が多く、特にビタミンAとなるカロチン、ビタミンB2、Cなどのビタミン類や、カルシウム、鉄、リンなどのミネラルが含まれています。また葉酸を含んでいるので、鉄分とともに造血を作用します。
■枇杷(びわ)
枇杷の葉に含まれているアミグダリンによって、血液を正常な弱アルカリ性に変えてくれるので、血液をきれいにします。
■海老(えび)
海老にはリボ核酸、デオキシリボ核酸の合成に有効な成分が含まれています。従って、細胞分裂を促進し、体内の老化を防ぐ役割をします。また血行を良くし、造血機能を整える働きもありますので、体力をつけ、気力を充実させ、毛髪の成長を促す働きもあります。
■大豆
大豆油の成分のビタミンEは、酸化を防止する働きを持っています。また、過剰なコレステロールを血管から肝臓に送り返したり、血液の循環を良くしたり、性ホルモンにも作用してバランスを取るといわれています。